広告を運用する上で「ROI」という言葉をよく聞きますが、この言葉について解説していきます。
「ROI」は「Return On Investment」の頭文字を取った略語です。直訳すると「投資に対する利益」という意味になります。
広告費に対する利益となりまして、広告費に対してどれだけの利益を生んだかがパーセンテージで表されます。
ちなみに広告費の費用対効果はROASという別の指標がありますので、「ROASとは何ですか?」をご参照ください。
ROIの計算方法
ということでROIの計算方法となりますが、こちらは「利益÷投資額(広告費)×100(%)」となります。
例えば広告費に20万円かけて100万円の売上、利益率60%だったとします。
利益は、100 × 60%となり、60万円となります。
なので、ROIは60 ÷ 20 × 100(%)ということで、300%となります。
広告費に対して300%の利益が出ているということは非常に優秀な広告ではないでしょうか?
ROIを上げる
なかなか急に利益率を上げるということは難しいです。
なので、無駄な広告をやめて、広告を効果のあるものだけにして広告費を18万円、売上も100万円、利益率も60%担った場合のROIを計算してみましょう。
60 ÷ 18 × 100(%)となり、333%となります。
10%広告費が落ちただけで、33%改善される問ことですので、かなりの成績であると思います。
ROIがマイナスの場合
ROIがプラスの場合はかなりの利益が出ていますから問題はないのですが、ROIがマイナスの場合もあると思います。
商品やサービスの広告費よりも利益が低い場合です。
その場合は広告をやめてしまいたくなりますが、少し待ってください。
商品にもよるのですが食品や日用品などROIがマイナスの場合でも、年間に何度も買われていく商品であれば結果としてプラスになる場合も多いです。ライフタイムバリューという概念がありまして、ユーザーの年間の売上に対する広告費ということです。
リピートが続く限り利益は出続けるということになりますので、リピートに結びつける施策や、その後にもっと利益率の良い商品やサービスが販売できれば収支としてはプラスになっていくパターンです。
ROIは広告費だけではなく、商品やサービスの値段や利益率などにも関わってきます。広告が回っているのにどうしても商品としてが成り立たない場合などは、商品やサービスの設計なども考えていく必要があります。
広告を出す際はしっかりとROIを計測して広告の投資に対する利益を算出し、パフォーマンスの良い広告を出せるように心がけるようにしましょう。
37Designではクリエイティブのテストを行い、ROIをきちんと算出した上での広告運用を行っております。
Webサイトやクリエイティブのテストも得意としておりますし、リピートにつなげる戦略もご提案できますので、Web広告の効果でお悩みでしたら是非ご相談ください。